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スタッフNEWS&FAQ


"日刊工業新聞にて工学研究科紹介の掲載(2017年8月25日掲載)"
"伊勢新聞にて工学研究科長再選の掲載 (2017年7月19日掲載)"
"中日新聞によるインタビュー(2016年2月26日朝刊にて掲載)"

Shimizu Makoto

教授 清水 真 
放送大学
三重学習センター所長


 私たちの研究室では、窒素、ヨウ素、フッ素、チタン等のヘテロ原子の特徴を抽出し活用したタンデム反応、ワンポット反応など、高効率的有機合成反応の開拓と機能性有機分子構築への展開を行っている。ワンポット多段階反応を基軸として、最近では共役イミン、イミニウム化合物の反応性に着目し、不飽和イミンへの求核付加における選択性の制御と付加中間体を活用するヘテロ環の合成手法の開発、簡便なイミニウム塩の合成手法と官能基選択的付加反応さらにα-イミノエステルの極性転換―イミニウム塩形成反応に関して顕著な成果をあげている。また、四ヨウ化チタンの還元、ヨードチタン化能力、および適度なルイス酸性に着目し、ヨウ化物イオンによる求核置換を経由する反応を中心に四ヨウ化チタンを活用する合成反応を開発している。このようにして開発した合成反応をアルミ電解コンデンサ、導電性ポリマー、液晶などの機能性物質および医薬、香料、農薬など各種生理活性化合物の効率的合成に展開している。
 研究室の基本的な方針としては個々の能力に応じて自由に研究・学習できる環境を提供すること、および数多くの実験・深く考察ができる研究テーマを設定し研究を行っている。特にリサーチプロポーザルを重要視し、個々の提案に基づく研究の展開をサポートしている。化合物を合成できたときの達成感と、合成プロセスにおける問題解決のブレークスルーおよび新規反応を見つけたときの至福の一瞬を共有することができれば、学生諸君の今後の人生に必ずプラスに働くものと確信している。  


History

1971年
神奈川県サレジオ高校卒業
1975年
東京工業大学理学部化学科卒業
1976 - 77年
イタリアボローニャ大学研究員(Cardillo 教授)
1981年
東京工業大学理学研究科化学専攻博士課程修了(桑島 助教授)
1981 - 83年
米国ウィスコンシン州立大学博士研究員(Trost 教授)
1983年
東京大学理学部助手(向山 教授)
1984年
理化学研究所研究員
1989年
三重大学工学部助教授
1999年
三重大学工学部教授
2006年
三重大学工学研究科教授     
2018年
放送大学三重学習センター所長

Awards

2009年
IUPAC-NMS Distinguished Award
2011年
有機合成化学協会賞

Profile


【学位】   理学博士(東京工業大学 1981年)
【所属学会】 日本化学会 有機合成化学協会 近畿化学協会 ヨウ素学会 アメリカ化学会

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